なぜ今OctaveかというとOpenEMSを使ってみたいから。会社のおかげで自宅PCでMATLABを使うこともできるけど、
時々使用目的の確認メールが来るので、完全に会社の仕事と関係ないと言える内容じゃないと言い訳に困る。ちなみに以前の記事に書いたADALM-Plutoの動作確認でcommunication toolboxを使ったのがひっかかって一度確認メールが来ました。で、OpenEMSはMATLABかOctaveがインターフェースなのでってことで、ちなみにPythonもやってるっぽいけど、まだ資料が少ないので、しばらく様子見。
で、Windows上のOctaveでOpenEMSってのも資料も結構あってやりやすそうだけど、SSD領域が残り少ないので、外付けHDでも問題が起こりにくいWSLでやります。
まずはきれいな環境を作ります。
以前Debianインストール直後に作ったアーカイブdebian_2_20210704.tarをdebian_20210704_just_installed.tarにリネームしています。
で、
wsl --import Debian_octave E:\wsl\debian_octave\ debian_20210704_just_installed.tar
で、e:\wsl\debian_octaveにdebian_octave.batっていうファイルを作ってその内容は
wsl -d Debian_octave -u hoge
だけ。
で、そのbatファイルを実行。
cd ~
vi .profile
でファイルの最後に
export DISPLAY=$(cat /etc/resolv.conf | grep nameserver | awk '{print $2}'):0.0
export LIBGL_ALWAYS_INDIRECT=1
export XDG_RUNTIME_DIR="$HOME/xdg_runtime_dir"
rm -rf $XDG_RUNTIME_DIR
mkdir $XDG_RUNTIME_DIR
chmod 700 $XDG_RUNTIME_DIR
を追加(\\wsl$からDebian_octave\home\hogeって掘っていってWindowsのテキストエディタで編集しても良い)。ちなみにこの編集は後でやってもいい。
で、一旦logoutして再度debian_octave.batを実行して起動。
では定型作業を
cd ~
sudo apt update
sudo apt upgrade
ではLinuxユーザからはあまり好まれないGUIのパッケージ管理ツールsynapticをインストール。
sudo apt install synaptic
で、なぜか今回は日本語化のため
sudo apt install task-japanese
sudo dpkg-reconfigure locales
で出てくるレトロな画面でja_JP.UTF8をインストールしてシステムの default localeをja_JP.UTF-8にする。、、、せんでもいいけど。これやったら一旦logoutして再度起動。で、calって入れるとカレンダーが日本語表示になるので、うまくいったことがわかります。
次はフォントを何とかします。Microsoft信者ではないですが、Windowsのまぁまぁなフォントを使いたいので、
sudo vi /etc/fonts/local.conf
ってやって中身は
<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
<dir>/mnt/c/Windows/Fonts</dir>
</fontconfig>
で、これやったら一旦logoutして再度起動。
fc-list
ってすると、/mnt/c/Windows/Fontsのフォントが読み込まれているのがわかります。
では、
sudo synaptic
で、Linuxユーザのあまり好きじゃないGUIのパッケージマネージャが出てきます。
これを使って、
build-essential
octave
をとりあえずインストール。
普通にsudo apt install じゃダメだったんか?って言われそう、、、いやーsynapticいいですよー。だらだら見ていると、あ、こういうソフトもあるんだって気づきがある。
で終わったらsynapticを閉じて、
octave --gui
最初の起動時に、ようこそ的なやつがでるので、適当にやる。
で立ち上がったら、コマンドで作業ディレクトリを作っていって、そこに移動する。
mkdir work
cd work
mkdir octave
cd octave
エディタタブを押して、エディタを開く。
試しに、ここ(名古屋工業大学(研究はもちろん学生の育成方針や産業への貢献意識がすばらしい))にある「アレーアンテナによる高分解能到来方向推定」を動かしてみます。Windowsの適当なブラウザでダウンロードして、テキストエディタで開いて、Octaveに貼り付けて名前をつけて保存します(この方法だと日本語の文字コードの違いが勝手に吸収されるので。\\wsl$でファイルを持っていくと、文字コード変換をしないといけない)。
こうなって、実行ボタン(歯車の中に黄色い矢印)を押すと
はにゃにゃ?ってなる。
graphics_toolkit('gnuplot')
をplotの前に追加すればいいらしい。で、clear all;の後に追加する。で、実行。
まぁうまくいったんだけど、プロットウィンドウのサイズを変えると最後のsubplot(今回はLinear Prediction)以外は表示されなくなる。何かうまい方法があるのかどうか、、、
今日はここまでにするかもしれないししないかもしれない。
コメントをお書きください