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1.5MHzの狭帯域バンドパスフィルタ 2

1.5MHzの狭帯域バンドパスフィルタをFliegeフィルタで実現できないものかってことで。LCフィルタでの挫折から苦節1日。 トランジスタ技術SPECIAL No.137 今すぐ作れる! 今すぐ動く! 実用アナログ回路事典250 を見ていたらFliege型アクティブBPFなるものが掲載されていたのでやってみよーってことで。 この雑誌の記事ってほとんどその目的に応じた専用IC使ったものばっかりで、 「動くでしょそりゃ」「専用ICが今すぐあるわけじゃないのに「今すぐ動く」はないでしょ」と突っ込みたくなる雑誌です。 買った当初は後悔しました。今回、初めて役に立つかもしれません。
で、まずはQucsStudioでやってみます。
まぁまぁいけてる。
$ R_2=R_3=R_4=R_5=R $, $ C_1=C_2=C $とすると、
中心周波数$ f_c=\frac{1}{2 \pi RC}$,$ Q=\frac{R_1}{R} $
となるらしい。
で、アクティブフィルタの最大の難関は、、、正負電源にするか、オフセットするか、、、これが嫌なんでLCフィルタ(パッシブフィルタ)にしたかったのよねー。 で、負電源は最後の手段ということで、今回はオフセットで行こうと思います。 そうすると、QucsStudioではちゃんとシミュレーションできないので、TinaTIでやってみます(心理的な要因で避けてたけど、最近頑張っているので使ってやるかー)。 ちなみに最近PSpice® for TI design and simulation toolというのもあって、ぜひ使いたいんだけど個人ユーザーだとどうなのかね、、、 今日はTinaTIでいきます。

まぁ、こんな感じで。QucsStudioでやったのとちょっと見た目が違いますが、見た目だけです。トラ技SPの回路はどういう意図かわかりませんが、変な書き方だったのです。Googleで調べたらこっちの書き方のほうが主流っぽい(というかトラ技SPの書き方は1つも出てこなかった)し、手組するならこっちのほうがわかりやすい(といいながら今回はこれを見て組むことはしないんだけど)。

QucsStudioとTinaTIでは、Cは同じじゃダメだったので変えました。オペアンプのモデルの違いかな、、、で、TinaTIでは結果の周波数特性がゲインしているけど、、、そうならないように50Ω終端にしたのになんでだろ、、、が、そこは深堀市内。ちなみにTIのOPAx354は10MHz以下の周波数帯ではお気に入りのオペアンプです。難点はくそ高いこと。

しかし、初老のおじさんにはこの回路を回路図から間違えずに手組する自信がない。で、KiCadで予習します。

グリッドを2.54mmにすればユニバーサル基板っぽくなるので、これでどう配線するかわかります。ちなみにユニバーサル用のモデルがどこかに転がってないか調べたけど見つからなかったので、適当に作りました(なのでシンボル名位置とシルク位置がめちゃくちゃ)。

これを見ながらやれば、間違えずにいけんじゃないかなと思います。ちなみに、F.Cuの配線は表ではなくジャンパー線でつなげば問題なし。それと、GNDが弱いとか、ぐるっと回ってるとか、そういうのは今回は気にしない、、、発振してしまったら考える。

 

2020年11月29日午後16時55分、疲れたのでしばらく休憩するニャ~カンキチ。